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ザガト

ターゲット・デザイン
(ドイツ)

アルファロメオ

1979年、元BMWのデザイナーであるジャン・フェルストロムとハンス=ギョーグ・カス テン、ハンス・ムートの3人が設立。
1981年から、ハンス=ギョーグ・カステンがトップを務める。本拠地は、ミュンヘンから南西に35キロほど離れた5湖地区(5 lakedistrict)。最初のプロジェクト、SuzukiKATANA650に続き、1980年にはあの有名 なKATANA1100を手がける。
主力分野の一つがオートバイ。80年代初めのEglisの後、1991年に世に送ったBMWパリ・ダカールGS1000はドイツで当時、ベストセラーとなる。 新型のSachsBigRoadsterが2000年半ばに発売される予定。車/オートバイ・メーカー から委託されたデザイン・プロジェクトの内容は、残念ながら、そのほとんどが明ら かにできない。
社内プロジェクトとしては、1989年のジュネーブ・モーターショーに出展したシティーカー、Leoがある。全長2,500mm、幅1,680mmで、後のメルセデス・ ベンツのSmartを予感させるデザイン。ターゲットは活躍の場を大きく広げている。
この12年間、マーカー・スキー・ビンディングのデザインを担当し、同社がスキーの ビンディング分野の大手として復活する原動力となり、サニタリー分野ではHuppe andHansaにデザインを提供。また、最大のプロジェクトの一つとしては、ダイムラー ・クライスラー傘下の会社、EvoBusのバスの設計が挙げられる。主なクライアント:スズキ、ホンダ、ポルシェ、BMW、ダイムラー・クライスラー、 マン(トラック)、ドルニエ、マーカー(スキー)、フォルクル(スキー)。

生命はその発展段階のどこを取ってみても、運動と移動に分かち難く結びついている。 好奇心が人々を旅へと駆り立てる。その到着したところでは、新しい環境が創り出される。何か悪いことの兆しのあるような環境は、捨て去られる。生命は最適の条件を求め続けるのだ。
どの家もどの巣も安全を確保するために必要不可欠であり、それがあってこそ、エネルギーが湧き出て、新しい挑戦を創り出し、それに直面 することを可能にするのである。
我々のバ?ドハウスは、安全と運動の統合を具体的に表現するものである。それはまずそこに住むものを保護する。脚のような長い支柱の上にあり、すっぽりつつまれているので、いかなる敵もこの脚をよじ登ることは不可能である。この形態と形状のため、避難所として十分である。同時にこのバ?ドハウスは、はばたいて空を旅し、新しい世界を発見する機会を提供する。それぞれの個体にとっては、自由と冒険への衝動を満たすものが、実は種の生き残りをかけるものなのである。
今日、テクノロジ?は多くの生命体にとって脅威と思われるが、テクノロジーの活用こそが生き残りのための唯一のチャンス、という面 もある。
我々のバ?ドハウスの概念は単純であるが、その反面、形態と機能が独特である。巣の下側にア?ス・インタ?フェイス(着地用接続器)があって、巣をしっかりと保持し、その中には着地装置が入っている。後方に垂れているセンサ?が、地面 に接触すると同時に、着地装置の脚が解き放たれ、着地を確実にする。
スカイ・インターフェイス(飛行用接続器)が気球との接点になっている。この気球は部分的に透明であるため、早朝の太陽の光でさえ、中の空気が暖まり、直ちに気球自体が徐々に、無理なくふくらみ始める。気球が離陸するにつれて着地装置が引っ込む。巣箱の住民は再び新しい目的地、新しい経験を発見する旅に出るのである。夕方空気が冷えるにつれて巣は下降着陸し、生命の果 てしなき旅の行程がもう一つ達成されたことになる。
このようにして、我々のバ?ドハウスは、また、人類を象徴するものとなる。この惑星・地球はすでに征服し尽くされ、我々の理解出来ないようなことはほとんど残っていない。間もなく地球は狭くなりすぎ、銀河系へ移住するための新しい旅立ちをせざるを得なくなるだろう。
我々は再びノアの箱船に乗って、はるか遠い星を求め、未だかつてない大冒険の避けられない、未知への旅に向かうことになろう。なるほど、その旅の目的地に到達するのは、旅人たち自身ではなく、その子孫なのであろうが、も し、人類の生き残りを勝ち取ろうとするつもりなら、意を決して、この途方もなく大きな挑戦に直面 しなければならないだろう。

スティル・ベルトーネ

マルコ・ボネット

イデア

ダイハツ

ターゲット・デザイン

エス&エス

アンドレア・バリセリ

マーティン・フランシス

アルバート・ガンベル